会社設立から22年も経つと何回言われたか記憶にないほどです。
あっ、これは
スタッフが辞めていく時に必ず発する言葉
「すみませんお話があります」です。
スタッフからの、この「お話」で良かったことは
ほとんどありませんね。
今でこそ安定したスタッフの定着率で
サロンの業績も順調ですけど、最初から安定していた
わけではありませんでした。
エステティシャンが1店舗に在籍する全国平均年数は
2年といわれています。
たった2年とは・・・。
基礎から教えて覚えた頃に辞めていく。
そして、リクルートに経費をかけて新しいスタッフが入社する。
そして2年かけて教育し、覚えた頃には
「すみませんお話があります」です。
これではお客様にいいサービスを提供することは難しいですし、
新人指導するスタッフもサロン経営者も
ヘトヘトになってしまいます。
実際ヘトヘトでした(笑)
スタッフ教育がこんなに大変で苦労の連続だとは
起業前は想像もしませんでしたから、開業して10年程は
「すみませんお話があります」に振り回されてました。
ところが、
スタッフ教育に対しての考え方が大きく変わる出来事があったのです。
その日は新人スタッフ4名へ接客についての講習をしていました。
2時間ほどの勉強会で内容はお客様に対しての心遣いや考え方についてです。
最後の質疑応答の時
当時20歳のスタッフから質問がありました。
「義理人情ってなんですか?」
えっ??? 義理人情ってわからない?
「はい、聞いたことないです、どういう意味ですか?」
・・・・・。
これは、私にとっては驚きで
開いた口が塞がらないほどの衝撃でした。
義理人情の意味がわからない!!!!
日本人は義理人情に弱い気質だと言われているという
例え話で出てきたことなんですけど、
知っていて当然だと思って話してたんですけど、意味がわからない!!
他の新人3人のスタッフに聞いてみると
1人は知らない、2人は知っている。
ふ、ふたりも知らない・・らしい。
20歳くらいだと、知らないのね。
そっか、普段使うこともないし育った時代が違うのか!
こ、これは考え方を変えないと
新人教育はもちろん、エステティシャンを育てるなんて
到底無理。
この出来事がキッカケでスタッフ教育の方法と
考え方を未来型から現在型にチェンジしました。
未来型というのは経営者の理想のスタッフ像を目指す教育方針で
こんなスタッフになってほしいという
理想のエステティシャンを目指しての指導方法です。
理想のエステティシャンに育てるには
どうしたらいいのか?
理想のエステティシャンになるために不足している
のはコレとコレ。
というふうに理想に近づくための
教育を一生懸命頑張ってました。
スタッフも自分もヘトヘトになりながら
2年〜3年でまた新しいスタッフを迎えて
一からやり直しを繰り返していたということは
結果的に良くなかった事例になりました。
いまサロンで行なっているのは現在型です。
現在型というのは、
名前のとおり現在にフォーカスした教育方針なんですが
特別なことを行なっているわけではないんです。
理想のエステティシャンを目指すのではなく
現在、できることを徹底的にやらせて自信をつけさせる。
ただそれだけです。
その方法としてシャドー・ボクシングを
全スタッフにやらせています。
同じことを何度も練習する方法で
自信をつけさせるのにとても効果を発揮してくれます。
仕事がうまくいかない時の共通点に
緊張があげられます。
いつもなら、上手くできるのに緊張したり
プレッシャーがかかると本来の実力を発揮できなかったり
失敗して落ち込むと仕事への意欲も無くして
離職率も高くなってしまいます。
プレッシャーがかからない状況で脳に「できる」ことを
行動で学ばせるのがシャドー・ボクシングです。
この方法をスタッフ教育に取り入れたことで
スタッフも安心してサロンワークができるようになり
自信をもってお客様に対応することで
スタッフの定着率も安定しサロンの業績も
伸び続けています。
よかったら是非
参考にして下さいね!
スタッフ教育は店舗経営の要
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たかはし きょうみ