値上げで客離れが起こる？｜客離れが起きない理由と実例紹介

値上げ＝客離れが間違いと言える理由

私は、パソコン教室の経営者です。
以前は「安売り」をメインにして「激安パソコン教室」としてお店をアピールしていました。
その結果どうなったかと言うと、売上が低迷し、閉店寸前まで追い込まれました。
今はどうなっているかというと、売上は好調に推移しています。
店舗数も増えました。

では、何をしたかと言うと、今回のテーマである「値上げ」です。
今、売上がどん底の方は、真っ先に値上げをしてください。
そうすると、来月には、ある程度売上は回復しているでしょう。
そのくらい値上げって重要です。

実際に値上げをやった時の実例

具体的な方法をお伝えします。

それは「売れていない商品を値上げする」ことです。
メインの商品であれば、いきなりの値上げは、気持ち的にしんどいでしょう。

多くの経営者は「値上げをすると客離れ」を起こすと勘違いしています。
そのため、値上げをすることに、躊躇します。

そこで、私のやった実際のアイデアです。
結果論ですが、これで私は、見事値上げに成功しました。
あなたのお店で「売れていない商品」をピックアップしてください。
その「売れていない商品」を値上げするのです。
それだけで良いです。
メニュー表の金額やPOPの金額など、その商品に関するものはすべて変えてください。
お客さんへのアピールも何もしなくて良いです。
POPや張り紙程度で良いです。
口頭でのアピールは、しなくて良いですが出来るなら目立つところに張り紙を出しておくと良いです。

さて、これで何が起こるかと言うと、お客さんの変化ではなく、あなたの気持ちに変化が起こります。
不思議なもので、徐々に、その価格に慣れてきます。
意外に、お客さんの反応って「ふーん」って感じなんですよ。
なので、その「ふーん」を、あなた自身が多く見る事によって「あれ、値上げしたのにこんなもん？」って思えてきます。
その結果どうなるかと言うと「他の商品の値上げ」に、あなた自身が自然に実施していきたくなります。

こうなったらあとは簡単です。
全ての商品が、あなたの手によってどんどん値上げされていきます。
あなたも1年もたてば全商品が値上がりしている事でしょう。

客離れがなぜ起こらないのか？

安さに釣られてこられたお客さんがいなくなるだけです。
それを客離れと呼ぶのであれば、客離れは起こっています。
ですが、値上げをしたことにより、今度は、目的が異なるお客さんが来られます。
お客さんの入れ替わりですね。

客数は減るかもしれませんが、売上は変わらない事が殆どです。
100人のお客さんに100円の商品を売ったら10,000円
50人のお客さんに200円の商品を売っても10,000円
値上げするのはこういう事です。

「安さ」だけが商品の売りではありません。
同じ商品であれば、安い方が良いでしょう。
ですが、全く同じ商品と言うのはありません。
仮に電化製品のようなどこにでもあるような商品だとしても「店員の接客が違う」とか「雰囲気が良い」と言うように特色は出せます。
ネット通販であっても「購入のしやすさ」や「解説文がわかりやすい」など、差別化する部分は多くあります。

安さだけにフォーカスすると、本来の目的を見失います。
安さしか求めていないお客さんは、あなたのお店の事を気に入っていません。
本当の意味であなたのお店を気に入っている人と商売した方があなたにとっても良い事でしょう。

ぶっちゃけて言うと

値上げって売る側のメンタルの問題だけです。
値上げしても、お客さんってそこまで気にしていないです。
値段だけを気にして買い物に来ていた人が整理されるだけです。

仮に、値上げしてお客さんが誰も来なかったのであれば、価格以前の問題です。
あなたのお店や商品にそれだけ価値が無かったのでしょう。
「より良いものをより安く」ではなく「粗悪品を安い値段で売っていただけ」です。
自分の商品が良いものだと自負されるのであれば、ぜひ値上げしてください。

値上げして利益を出して、更なるお客さんの満足の為に使ったらよいです。
何も、利益を出してあなた一人で良い思いをしてくださいと言っているのではないのです。
あなたも、良くなって周りの人も良くなるのです。
より多くのお客さんの満足の為には、利益は絶対に必要です。
日本では「利益を取る事は悪」という考えがあるように思います。

そんなことは無いです。
利益を取るためには、値上げは必要です。
値上げをするためのメンタルブロックが外れたら良いですね。