『主体的でない選択』を繰り返していれば、必要な積み重ねが起こらず、
人生を自分以外の何かにコントロールされ、やがて疲弊し、燃え尽きていきます。
起業家であるという責任をもって、
ご自身の人生をコントロールをする覚悟がないのであれば、
・景気 ・立地 ・競合他社 ・天気 ・誰かの都合
・隣人や身の回りの人 ・顧客の気分 ・ご家族
そういった諸々にご自身の人生の手綱を明け渡すことになります。
僕自身、そういう経験はたくさんあります。
数年前の話。
僕はあるWebコンサルタントに仕事を頼んだことがあります。
大学の先輩だったんですが、Facebookで再会して、いろいろと話をするうちに、
Webのコンサルをお願いする形となりました。
が、自分でやれば3分で終わるような、
内容を知っていれば絶対にその価格で仕事を頼まないような仕事に10万以上請求され、
月のコンサル費用を3万と約束していたはずが、実際には月に7万以上請求され、
契約書があったため、1年間はその契約をやめることができませんでした。
それでもそれ以上の成果がでていれば、問題ないのですが、
問題は成果が全くでなかったこと。
自分でやっている仕事を代わりにやってくれる人を3万円で探していました。
で、その先輩はまさにそれを代わりにやってあげるよ、
ということだったのでお願いしました。
で、氣づいたら上記のようになっていました。
当時は、その成果がでなかったことを、すべて先輩の責任だと思っていました。
・成果がでないのは先輩のスキルが低いからだ。
・しかも料金が高い。
・ぜんぶぜんぶ先輩が悪い。
・おれは騙されて仕方なく金を払うことになった
違いますよね。
全部、自分で選んでいます。
成果がでない仕事の仕方を、選んだだけです。
彼のスキルが低かったのではなく僕のスキルが低かったために
先輩に成果を出していただく努力ができていなかっただけです。
そしてその結果という刺激に反応的になり、
先輩に対してネガティブな感情で過ごしました。
先輩からのメールに過剰に反応して、嫌な気持ちになり、
でも学生の頃にお世話になった人だったので、
その感情をがまんして今の自分の成果が出ないことを、
先輩やスタッフさんや環境や状況のせいと考え、イライラとしていました。
でも、違いますよね。
全部自分で選んだだけ。
先輩も、そのスタッフさんも、環境も、状況も、自分の感情も、自分の売上も。
全部自分で選んだだけ。
誰のせいでもなく、すべて自分の責任です。
一見、自分ではどうしようもないような、
自分には責任が一切ないような、そういうものでさえもすべて自分の責任です。
自分で責任を請け負ったときにはじめて、
僕は自分の人生の手綱を握り始めたのだと思います。
今は自分の人生の手綱を絶対に手放さない、どんな不条理なことがあろうと、
すべての責任は自分で受け止める。
そういう覚悟の元、日々過ごしております。
そして今そういう日々を過ごしていて感じるのが、
大きな波が起こっている、ということ。
これまでにないような大きな波。しかもポジティブな波。
正直、怖かった。
だけど、その自分自身の恐怖と向き合って初めてうまくいき始めることを実感しました。
自分の中の恐怖と向き合わなければ、絶対に起こらなかった。これは断言できます。
恐怖と向き合って、やり切る覚悟をしたからこそ起こったこと。
中途半端な覚悟じゃなかったこと。
本当に怖かった。
なので今もし、自分の目の前の恐怖
例えば、お金とか、将来の不安とか、投資にびびっているとか、売上の心配とか、
邪魔する人がいるとか、やめてほしいスタッフがいるとか
起業家をやっているといろんな恐怖がありますが、
そのすべてを自分の責任として受け止める。
そういう覚悟をした瞬間に、強烈ないろんなことがうまくいき始める。
その覚悟がないなら、今すぐ誰かに雇ってもらうことだってできる。
それだって悪いことじゃない。むしろ責任を持たずに独立しても、
結局奴隷として生きることになる。
それならば誰かに雇ってもらっていた方がよっぽど安全で安心で楽です。
僕自身、誰かに雇ってもらう、
という安全で楽な場所に戻ってしまいたい誘惑にかられる瞬間はありました。
でももう、絶対に手放さない。
自分の人生の手綱、自分の感情の手綱、自分の行動の手綱は、
すべて自分の手でしっかりと握っていきます。
誰かの行動に不愉快になることもないし、何かのせいで売上が悪くなることもない。
それが起こったときはすべて自分で起こしたからだ、
という責任をすべて受け止めるからです。
責任=コントロール
コントロール=責任
byダン・ケネディ